第15章 第三次試験　本選

「お前はオレに負ける運命だ」

「そんなモンやって見ねえと分かんねえだろう！」

ネジは無駄な事をと心で思いながら額当てを装着する


「お前が父ちゃん殺されてどんだけ悲しい思いしたかしンねえけどよ、それで運命が決まってるなんてスゲー勘違いだってばよ」

「救えない奴だ」
ネジは動けないナルトへ更に攻撃をする。
ナルトは回避する事が出来ず、身体が宙に舞い激しく地面に転がる


「......フン...落ちこぼれめ...」

ネジは終わりだと言わんばかりその場を去る









「...に、逃げんじゃねえ......」




だがナルトは立ち上がる




「オレは逃げねえ...真っ直ぐ自分の言葉は曲げなえ...それがオレの忍道だ...」
ふらつきながらも、真っ直ぐな目がネジを見る

「フン...聞いた様なセリフだな」

「オレは...そんな逃げ腰野郎には...絶対負けねえ！」


「何も知らぬガキが...説教するのは辞めろ...
人は産まれながらに逆らう事の出来ない運命を背負って産まれてくる......
一生拭い落とせぬ印を背負う運命がどんなものか...お前になどに分かるか！！！」


ナルトは静かに目を閉じ...思う
印...九尾と言う化け物を幼き頃に宿し、皆に嫌われ、軽蔑される毎日...


「嗚呼...分かるってばよ......んで...それが...何？」

「コイツ...」

「カッコつけんじゃねえよ...別にテメーだけじゃ特別じゃねえンだってばよ。ヒナタだってな...宗家なのに認められない自分を責めて...血反吐吐きながら必死に戦った...ホントはお前だって運命に逆らうと必死だったんだろ？」

「！」

ゲホッ...
ナルトは立つのがやっと...喋ると吐血してしまう