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私が帰る理由

第14章 ※束の間ひととき


暗部養成部
鋼と柱が入れ組む所にヨルはダンソウから少しばかり離れ、背を向け座っている。
「ダンゾウ」
「なんだ?」

「貴方...大蛇丸とまだ繋がってるのか?」
「......」
「大蛇丸が里を潰そうとしてるぞ...?」
「そうだろうな」
「...私はヒルゼンの護衛に着く」
「好きにしろ」
(今回の木の葉崩しでダンゾウは、動かない様だな...)

大蛇丸が木の葉を潰しにかかるだろう。ヨルはダンゾウの考え探り、自身の行動を伝えた。
表向きはヒルゼンの右腕として動いているが、ヨルはダンゾウに着いている。いや、ダンゾウに脅され着いていると言う方が正しいか...
ヨルは暗部の様で暗部じゃない。
根の人間の様で根ではない。
そんな曖昧な存在...

だからこそ、そんな曖昧な状態だから光も闇も自由に行動ができる

「ヨル...貴様に限定呪縛をつけている事を忘るな。その術でお前の行動はいつでも監視している。
決して派手な行動はするなよ...じゃないと...大切な者達が...」

どうなるか分かってるよな...?

それは脅し...
「分かってる...」
分かってるよ。
脳内に浮かぶのは
ナルトとサスケ、イタチ...そしてカカシだ

「ダンゾウ...私からもだ...

はっきり言おう


貴方より私の方が強い。



可愛い飼い犬も...



時として噛み付く獣になるんだ」

ニヤリと不敵な笑みを浮かべ邪眼を発動しながらダンソウに殺気を飛ばす

「......」

ダンゾウはヨルに近づき、包帯をしている右腕でヨルの首に巻き付いた。
そして耳元で囁く

「望む所だ。噛み付く獣ほど調教しがいがある」

「......」

ダンゾウはヨルの服を肌けさせ、両肩まで露わにする。

「真新しい紅い跡があるな...また誰かに尻尾を降ったのか?」
「違う...」
嘘...カカシだ。
「嘘を吐いても分かる。まぁ...せいぜい今を楽しめ。ゆくゆくは...」

ワシの物になる運命だ。
それを言い残し、ダンゾウはヨルの元を去る








「......」
ヨルは目を伏せる。
そして右手で自らの首を握り、力を入れようとした

「...馬鹿な事を...」
だが思い止まり、身なりを整えその場を去る
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