第14章 ※束の間ひととき
「オレが寝ると一尾が身体を乗っ取る。寝るわけにはいかない!」
ヨルと言う奇妙な存在に恐怖し、我愛羅は言葉が荒くなる
「大丈夫.....私を信じろ.....」
優しく言い我愛羅の額を二本指で小突く
そうすると我愛羅はすっ...と瞼を閉じ右腕も元の姿に戻り、眠りについ
ヨルは倒れる我愛羅の身体を抱きしめ、横抱きに抱える
「..........」
「ヒャッハー!お前まさか六棟ヨルか?」
桔梗城から場面が変わり、精神世界の一尾....守鶴がヨルに話しかけた
「そうだ。守鶴だね?他の尾獣から聞いてるのか?」
「まぁな!あの九尾が惚れ込んでるって噂だぜ」
「そうか。それよりも守鶴、頼みがある」
「なんだ。言っとくがオレに"計画"を止めろと言われても知らねぇぞ!」
(計画.....やはり、砂と大蛇丸は....)
「そんなんじゃない。暫く我愛羅を寝かせてあげて欲しい」
「..............ふん!まぁ今回は"あの"お前の頼みだし仕方ねぇな....」
「ありがとう」
そう言うと場面が桔梗城へ戻る
「さて.....行くか.....」
そう言い我愛羅を抱えたまま歩き出すヨル
「何処へ行く?六棟ヨル」
砂隠れ上忍バキはヨルの背後に降り立ち、静止を促した。
「なんだ...探す手間が省けた」
「その抱いてる子は、我々里の人間だ。返して貰おう」
バキはクナイを構え言い放つ
「勘違いも良いとこだ。貴方を探していたんだよ。後、せっかく寝かせた我愛羅の眠りを妨げるな」
ヨルはバキに向き直る
「我愛羅が眠りに!」
「我愛羅をアンタに返そうとしただけだ」
そう言い、横抱きにした我愛羅をバキへ渡す
そしてその場を立ち去ろうとするヨル