第13章 第三次試験 予選 part2
ヨルが会場の入り口へ立つ。
ドンっ!!!
大きな音と地響きが鳴った。
「.......ガイの阿保.....やり過ぎ...」
印を結んだ銅像の上に、リーが錘を外していた所だ。
「行けぇ!リー!!」
「オッスゥ!!」
途端にリーは凄い速さで我愛羅に攻める
シュゥゥン!!
リーが走って攻めると、残像と砂煙が立ち彼の速さが物語る
「せいっ!」
リーが拳を入れる。さっきとは違い我愛羅の砂の盾が、追いつかなくなっている
「惜しい!」
「早い!」
「忍術や幻術が使えない.....だからこそ.....体術の為に時間を費やし、体術の為に努力し、全てを体術だけに集中してきた.....
例え他の術が出来なくとも、アイツは誰にも負けない.....体術のスペシャリストだ.....」
ガイは説明する
「忍術や幻術は、私の邪眼やうちはの写輪眼、日向の白眼で見抜ける.....それに血継限界を持たない鍛錬された忍びなら見ぬ事も可能となる.....
だが体術は.....見抜けても身体が動かなければどうしようもない.....だからこそ体術は怖いんだ。そうだろ?ガイ?」
ヨルは音も無く、カカシとガイの背後へ現れる
「「「ヨル(さん)!」」」
全員が驚く
「ヨル.....ヒナタは?....」
紅は心配そうにヨルに近寄る。
「大丈夫だ.....取り敢えず一命は取り留めた」
「そっか.....ありがとう」
紅はヨルにお礼を言う
「ヒアシにも会ってな。まぁアイツらしく帰ったが.....」
「そう....それでも良かった」
紅は安堵している
「..........それよりも、今は2人の試合だな.....」