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私が帰る理由

第13章 第三次試験 予選 part2


「強がっても無駄だ。
貴女は産まれながらに、日向宗家という宿命を背負った。力のない自分を呪い攻め続けた.....けど人は変わる事が出来ない.....これが運命だ.....」





「ガイ、カカシ.....止める準備をしておけ.....
ネジは.....ヒナタを殺すかもしれない」

「「.....」」
ヨルの言葉に、2人は頷く







「もう苦しむ必要はない。楽になれ!」

「..........それは違うはネジ兄さん.....」

「何?」

「だって私には見えるもの.....私なんかより貴方はずっと苦しんでいる.....」

「何!」

「宗家と分家という運命のなか.....苦しんでいるのは貴方の方.....」

「ぐっ!はぁぁあ」
ネジは白眼を宿し、ヒナタへ走る。
それは今までに無い、冷静では無い行動

「ネジ君!もう試合は終了です!」
(マズイ!)
ハヤテは2人を止めに入る





ガシッ!


ハヤテ以外にも、ガイとカカシ、紅がネジの身体を押さえ試合を止めに入る

「ネジいい加減にしろ!宗家の事で揉めるなと私と熱い約束をしたはずだ!」
「なんで他の上忍まで出しゃばる!.....
宗家は特別扱いか!」


「違う.....」


すっ.....




「お前の為に言ってるんだ.....頭を冷やせ馬鹿者」
ヨルは音も気配もなく、ハヤテと紅の間へ降り立ち、ネジの左こめかみへ小突く。

「!....ヨル様.....」
「..........」







ドクン!



ゲホッ
ゲホッ!!

「ヒナタ!」
ヒナタは血反吐を吐き蹲る。
紅がそっと身体を支え、横に寝かす

「ヒナタ!」
「ヒナタさん!」
ナルトとサクラ、リーがヒナタへ駆けつける

「な、ナルト...くん、..私.....少し変われ、たかな.....」
ヒナタは虚な眼でナルトを見る.....

ナルトも、しっかりとヒナタの言葉を自身へ落とし込んだ.....



「!」
ヨルはヒナタの異常な様子に駆け寄った

「ヨル姉ちゃん?」
「..........」
ヨルは眉間に皺を寄せ、右手を胸に当て、左手で手首の脈に触れる
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