第13章 第三次試験 予選 part2
「私がネジと初めて会ったのは.....まだあの子が幼い頃だ.....」
ヨルは静かに口を開く。
周りの皆はヨルを見た
「ネジの父ヒザシの紹介でな。少しだけ修行に付き合ったことがある.....」
日向家の中庭
『ネジ.....この方が火影の右腕、六棟ヨル様だ』
『.....』
『宜しく。お前の父の頼みでな、少しばかり修行しよっか』
「アイツは.....ネジは.....日向家始まっての天才と言われた男だ。
分家の人間だが、宗家よりも強い。だからこそ.....見てきた世界があるんだ。」
ヨルの言葉に、なぜが納得してしまうナルトとサクラ、そしてカカシ.....
限界のヒナタ.....ヒナタ自身もチャクラが練れ無いのは分かってる.....だが諦めない心
その思いで、ネジを攻撃をする
だが.....
ネジは、ヒナタの心臓へ柔拳を入れる
ヒナタは、力無く.....ばたりと倒れた
「貴女も分からない人だ。最初から貴女の攻撃は聞いていない
...............終わりだ」
ネジは白眼を閉じ、試合を終わらせようとする
(ヒナタ.....もういい.....貴女は昔とは違う.....良くやったよ)
「心臓を狙ったネジの勝ちだ。可哀想だがもう立てまい.....」
ガイは静かに言う
「ぐっっ.....」
ナルトはヒナタに貰った傷薬を潰す勢いで、握りしめる
ハヤテはヒナタへ駆け寄る
「これ以上の試合は不可能とみなし.....」
「止めるな!」
ナルトが叫ぶ
「ちょっとナルト何言ってんのよ!!気絶してる.....の、よ.....!」
サクラは、倒れるヒナタを見ると.....
ヒナタは、手に力を込めゆっくりと立ち上がる.....
「「「「「「「!!」」」」」」」
その姿に観客席は驚く
「なぜ立ってくる?下手すれば本当に死ぬぞ!」
(やっと私を見てくれる.....憧れの人たちの目の前で.....カッコ悪い所.....見せられないもの)
ヒナタは、ナルト.....そしてヨルをみた
ヨルも静かに微笑む.....
「.....まだまだ!」
ヒナタは倒れそうな身体を支えながら、ネジに挑む。
その眼は.....初めの頃とは違う。
希望に満ちた眼だった