第13章 第三次試験 予選 part2
「ナルト.....このままじゃ.....」
サクラは祈る様にナルトを見る
壁にもたれていたヨルはゆっくりと動き、サクラたちの前まで来た
「ヨルさん?」
ここまで一切動かず、今まであまり喋らなかったヨルが口を開く
「..........私が.....試合前にナルトに言った秘訣だが....
ただの精神論だ.....」
「精神論.....?」
「.....」
サクラとカカシは首を傾げる
「嗚呼.....」
『ナルト.....耳を貸せ........
秘訣を教えてやる...........................
いいか.....確かにお前はキバより劣っている点は多い。
だが一点だけキバより.....いや、この下忍の中でお前は一番に抜きん出る部分がある』
『.....』
ゴクリとナルトは息を呑む
『それはな.....諦めない根性だ』
『!』
『だからナルト.....最後まで絶対に諦めるな。
諦めない心の先にお前の勝利はある.....
火影.....目指すんだろ?』
『.....!ニシシッ!やっぱヨル姉ちゃんは最高だってばよ!』
「絶対に諦めるなと言っておいた。それがあの子を勝利へと導く」
確かに一見すればナルトはかなり追い込まれている。
だが何故がヨルの言葉で2人は納得いき、安堵した
ナルトは立ち上がる.....
「オレってば、絶対負けねぇ!」
「ナルト!新技でもいいから決めちゃいなさい!」
「ナルト君ガンバです!」
「.....」
ヨルもナルトの姿に微笑む