第13章 第三次試験 予選 part2
(ふん....
コイツが下忍なってからどんだけ強くなったか知らねえが.....
元がアカデミーからのドベだからな.....)
キバは馬鹿にした様にナルトを見た
「では初めて下さい」
ハヤテが号令をかける
キバが印を結ぶ
擬獣忍法 四脚の術!
キバは四つん這いになり、チャクラを身体全体に巡らせ.....
「行くぜ」
高速に動き、ナルトへ体当たりをする。
キバの動きが早すぎてナルトは避けれず、後ろへ吹き飛ぶ
「もう当分目を開ける事はねーぜ。試験管さんよ」
「やっぱりね。キバ相手にナルトが敵うはず無いわよね.....」
「ナルト君かっこ悪すぎます.....」
「ほらね」
いのとリー、紅.....他の忍びも口には出さないが、ナルトが敵うはずないだろうと皆思っていた.....
カカシ、サクラ.....ヨル除いては
サクラはカカシとヨルの顔を見る
「ん?うん」
「.....」
担当上忍2人は.....静かに口角があがる
サクラは思った.....
(そうなのよね。
『火影を超す。でもって里の奴ら全員にオレの存在を認めさせてやるんだ!!』
(あの言葉....私だってずっと馬鹿にしてた)
波の国での戦い....
再不斬の前で腰を抜かすナルト
『怪我はねぇかよ。ビビリ君』
『オレより強くなればいいだろうが』
ライバルサスケからの言葉
だがどんな困難にも乗り越え強くなるナルト
『こんな馬鹿で腰抜け野郎は.....オレの知ってるのサスケじゃねえ!!』
身を挺して大蛇丸に挑む姿
倒れても立ち上がるナルトの姿
(でも違った)
真っ直ぐ立ち向かう姿。
大蛇丸からサスケを助ける姿
『よぅ...怪我はねぇかよ....ビビリ君』
(もう今までのナルトじゃない!)
『真っ直ぐ自分の言葉は、曲げねえ。オレの忍道だ!』
(ナルト.....皆に言ってやんなさい!!)
ナルトは手で血を拭い、静かに立つ
「オレを.....
オレをナメんなよ!!」
強い目でキバを真っ直ぐ見る!
「「「「「「「!!」」」」」」」
会場全体が驚く
「行けー!!ナルト!!」
「ぉぉおお!ナルト君!」
「ナルト君!」
「お!言う様になったじゃねぇか.....」
シカマルも嬉しく口角が上がる