第12章 ※第三次試験 予選 part1
「ヨル.....」
カカシは口布をゆっくり下げ、額当てを無造作に投げ捨てた
カランッ.....
綺麗な無機質な音が2人を包み込む
額当てを取る事により、銀色の前髪が目に掛かる
写輪眼と彼の眼が私を捉えて離さない
私の後頭部に当てていた手を、ゆっくりと前に移動し優しく頬を触る
「ヨル.....」
何かを求めるように優しく唇が重なり合う。
優しく触れ合い、また離して触れ合う。
「か、カシ...」
「大蛇丸だけじゃないよ.....」
「え?」
「誰にもやらないから.....
君がどんな姿でも.....ずっと.....オレだけたから.....」
「!」
優しく唇が落ちる.....
甘いキス
「カカシ.....」
「なに.....?」
「何故そこまで私にこだわる?」
「好きだから.....ほんとに
ただそれだけ」
「馬鹿.....」
「知ってる.....」
お互い額を当て、見つめ合う。
「ヨル.....好き.....」
「いっぱい聞いた」
「伝わってないよ」
「?」
言葉の意図が分からず首を傾げる
「だってね。返事聞いた事ないし」
「..........」
「オレはまだ伝わってないて思ってるよ。これからも沢山伝えないとな」
愛しく見つめるカカシ
そしてチュッとキスをする
暖かいカカシの温もり
溺れそうになる.....
「ヨルちょっとだけ味合わして」
急に横抱きにし、抱え上げる
部屋の更に奥.....
決して誰も踏み込まない区域にカカシは連れ込む
そして一本の柱に、身体を預ける様に寝かした
カカシは私が逃げないように、両腕で押し倒すように閉じ込める
「この予選終わったら、ちゃんとヨルを抱きたい」
「なぁ!///」
「最近ちゃんと抱いてないでしょ?大蛇丸に横やり入れられて.....だからね?」
「今からは何する?」
「オレが我慢出来ないから、ちょっとだけ乱れる姿見せて」
「.....」
「沈黙は肯定ととるよ?」
「好きにしたらいい.....」