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私が帰る理由

第4章 ※久しぶりの体温


カカシ回想

餓鬼の頃、初めてヨルにあった時一目惚れだった
それからの付き合いで、家族同然との関係

オビトやリンを失い、暗部では冷血のカカシと呼ばれていた頃だ。
オレは容姿が整っていたお陰で女性には困らなかった。言い寄ってくる女性は数知れずだが、無意識にヨルに似ている子を探してしていた。
性に荒れており、捌け口の為だけに好きでもない女性を抱いた。
会えない寂さを忘れるように.....。


そんな時、オレは任務の後の熱が覚めぬまま、ヨルと会った。
その頃は何故かオレを異様に避けている様子だった。だからなのか、久しぶりのヨルの大人びた姿にトキメキ、熱も覚めない冷静な判断が出来ない状態のまま、ヨルを無理矢理抱いてしまった。


本当にオレは馬鹿だった


友を失った悲しみをぶつけ
会えなかった寂しさをぶつけ
そして

今までずっと好意を抱いていた思いを
ぶつけてしまった.....

それでもヨルはオレを怒るどころか、そっと抱きしめ
「カカシすまない。ありがとう」
と言った

それからと言うもの、時折会って修行に付き合って貰ったり
何かを求めるように身体重ねた
しかし肝心のヨルのオレへの気持ちは、聞けなかった。

大人になって身体的な距離は近づいたのに、何故か心の距離が離れている..
何時迄も、ヨルの背中を見ているような
そんな感覚が支配した

もしかしたら、情けでオレに付き合っているのか?
他に好きな男がいるのか?

オレに其れを聞ける筈もなく
ずっとこの"曖昧な関係"が続いた

ずっと一緒に入れるのなら
それで良かった....
詮索すると一生ヨルに会えないんじゃないかと、思ってしまったからだ



時折見せる正気の無い表情は
何に対しての者なのか-
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