第12章 ※第三次試験 予選 part1
「赤丸大丈夫か?」
「クゥ...」
キバが心配そうに、赤丸を撫でる。
ヨルの解説通り、気分を悪くしている様だ
「..........」
シノも同様に蟲達を心配している
シュッ
キバとシノの前にヨルが現れる
突然現れたヨルの姿に驚く2人
「初めまして。紅の友人だ。早速だが診せてくれないか?」
ヨルは右手を赤丸の額に
左手をシノの額に置き
医療忍術を発動!
治療をする
「医療忍術はそんなに詳しくないんだ。回復出来るぐらい.....
うん。大分良くなった」
「....!...アン!」
赤丸は、元気になりヨルの手に擦り寄り、ペロリと舐める
「お!良かったな!赤丸!
(あの警戒心が強い赤丸が、直ぐ懐くなんて.....このヨルって人すげー)」
「シノも大丈夫か?」
「問題ない。何故なら蟲たちが喜んでいるからだ」
「そうか。さっきはすまなかった。せめて君たちには、頑丈な結界を張れば良かったね。私の都合で、これから戦う君たちを苦しませてしまった」
「別に気にしてないぜ!アンタの治療のお陰で、元気になったしよ!それより良いのか?オレらを元気にしたら、ナルト達が不利になるんじゃねぇの?」
「キバくん。ヨル様に向かって」
ヒナタが止める
「いや、もし対戦になったら、うちの子たちに、正々堂々と戦って欲しい」
「へっ!ナルトなんて一捻りだ!」
「まぁ頑張って」
ヨルは背を向け歩き出す。
「あ、あの!」
「ん?.....確か....ヒナタ...だったかな?...元気か?」
「はぃ。キバ君が失礼な事言ってすいません...」
ヨルはヒナタの目線に合わす様屈む
「そうか?全然気にしてない
ヒナタ.....ここ迄良く頑張った」
優しく頭を撫でる
「!」
嗚呼.....この人は何でもお見通しなんだと内側から優しく触れる様な感覚。ヒナタは涙が込み上げそうだ
「だが、この三次試験は手強い奴が多い。
ヒナタ.....辛くなったら.....大好きな.....太陽を見な.....」
「!///ヨル様.....もしかしたら気づいてるの?」
「どうだが.....」
微笑し、歩き出す