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私が帰る理由

第12章 ※第三次試験 予選 part1


バギィィィイイイイ!!!


「なんて術だ!膨大な雷で前が見えん!」
「クソ!」
「ぐうっ!」
死修羅斬の青い雷と爆風が、会場全体を包む。
あまりの眩しさと爆音で、皆が目や耳を防ぎ己を守る
観客席を張っていた白壁も、死修羅斬の爆音で全て吹き飛ぶ








辺りの視界が開ける



「ど、どうなったの?」
「分からない.....」 「「「「「「「「..........」」」」」」」


チリチリ.....

「.....」




バクタは目を開けると、自分の額にヨルの右拳があるのがわかった。その距離.....わずがほんの数ミリ.....


「あ、ああ.....」
バクタの毒も綺麗さっぱり無くなっている。もう戦う術がない。バクタは腰を抜かし座り込む

「終わり」





暫く沈黙があるが






「しょ、勝者六棟ヨル」


「やたぁ!!流石ヨル姉ちゃん!すげーってばよ!」
「よかった.....」
「フン.....」
黄色い歓声があがる

ヨルは座りむバクタに近寄る
「バクタ.....これで大蛇丸の機嫌は損なわずに済むか?」
バクタの耳元に、優しく囁く

「アンタ何でも知ってるんだな」

「じゃあね」
そう言うと何事もなかった様に、ヨル背を向け歩き出す

「ま、待てよ!アンタなんでそんなに強いのに、何故火影にならないんだ!?何故上を目指さないんだ!?」

「興味がない。今で十分だ。
私は上層部とかの古い思想が嫌いなんだ.....

この中忍試験だってそうだ。
確かに色々な目的があるんだろ.....
知らない所で、もしかしたら資金も動いているかもしれない
でも、そんな事...上層部の都合だ。

私は中忍試験を.....忍びの成長の場と思ってる
下忍だけじゃない
担当上忍も成長の場だ

だが、上忍の私利私欲の為の制度なんていらない
人質までとって勝つ勝負なんてなんの意味もない
バクタ...貴方は既に負けていただけだ」

「!!...それでも.....
俺はいつかお前を殺す。それまで待ってろ」
そう言い、バクタは霧と共に消えた

ヨルは見送り瞬身の術で消える
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