第12章 ※第三次試験 予選 part1
「確かに俺の毒には最強さん....当たっていない。
まぁオレの攻撃が毒だけならばな」
「どう言う事だ。邪眼が見てる限り、空気上に毒は飛んでいなかった.....」
ヨルは片膝を着いたまま俯き聞く
「そうだ。そこで俺の本来の能力が現実を突きつけるんだ.....
俺の能力は空気中の酸素を
毒へ変化させるんだよ」
「「「「「「「!!」」」」」」」
全員が言葉に詰まる
「俺がさっきまで出していた毒は、全て酸素が代償となっている。酸素が代償.....それは即ち毒を使えば使う程、この会場の酸素濃度が低下する意味を表す
空気中の酸素濃度は、およそ21%
人間の安全限界値が18%だ。つまりそれ以上下回ってしまうと筋力低下や、意識障害、死亡のリスクへ繋がる。
今の酸素濃度教えといてやるよ
12%だ
頭痛や耳鳴り、吐き気などなど...肌で実感する筈だ」
「..........」
ヨルは動けず、一言も喋らない
「ハハハハハ!!しんど過ぎて言葉も発しねえか!
いや。貴重な酸素だ。出来るだけ無くしたくねぇよな!
勿論術者の俺は、この低酸素濃度は通じねえ。1人で喪がき苦しめ!」
(大蛇丸様悪いな...最強さん、俺の手で殺しちゃうかも)
バクタは2階にいる、音隠れの担当上忍に扮している大蛇丸様へ目を向ける。
「.....」
大蛇丸は腕は組み、2人を見つめていた