第12章 ※第三次試験 予選 part1
「か、カカシ先生!ヨル姉ちゃん大丈夫かな?
さっき負けるとか言われてたけど。」
「まぁ、大丈夫でしょ。.....だが、相手の忍び厄介だな」
「どう言い事だ?カカシ」
「毒使いとなると、攻撃しづらい」
「下手げに懐に入れば、カウンターの餌食よ」
「だが、ヨルはそれを見切り眼をもっている」
「「「!」」」
「眼?」
「血継限界.....邪眼だよ」
「血継限界?邪眼?」
「なんだってばよ?それ?」
他の忍びも聞き耳を立てていた。
「血継限界とは血のつながりによってのみ、子々孫々伝えられる術や体質。遺伝によってのみ受け継がれるもの
邪眼とは.....六棟一族の血継限界だ
能力はオレやサスケの写輪眼に似ている。
相手の忍術・体術・幻術に分類される全ての術を視認するだけで見抜き跳ね返す
まぁ、技をコピーする事は出来ないが、写輪眼に対抗ができる眼と言われてる」
「じゃあ、その眼を持っているヨル姉ちゃんなら!」
「だが、一つ問題点があるのよ。
ヨルの場合、純潔な六棟一族ではない。」
「どう言う事ですか?」
「ヨルは.....二院一族の血も流れてる」
「にいん.....いちぞく?」
「遺伝子の関係上.....
六棟一族と二院一族から産まれた子は、邪眼を使えば..........
徐々に視力が低下し、最悪失目すると言われている」
「「「!!」」」
「じゃ、じゃあヨル姉ちゃんは邪眼使わない方が、良いじゃんか!」
「そうなんだけど...此処ぞって時には使うって
言う事聞かないのよ。全く。」
「で、でも.....」
「まぁ、ヨル曰くだが、何も低下するのは一気にではない。
極々少しずつらしい。
何度か不意打ちに検査をしたけど、今のオレよりも視力良かったからな」
心配そうに戦いを見詰める