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テニプリ【月夜に誘われて】裏 18禁

第7章 ムード作り  * 真田 弦一郎


いや。
仁王にはもう頼む事はない。

「何でもない。気にするな」

「そうか……何かあったかと思ったんじゃが…?まっ、いいか」

あっさりと引き下がる仁王
助かった


さて《ムード作り》
俺の中である人物の名が浮かんだ

きっと、アイツならば茶化す事なく、真っ当な答えを用意してくれるであろう

期待を胸に図書室へと向かう


やはり、いたな。

日当たりの良い場所で読書をしている柳生
熱心に読書をしている柳生には悪いと思いつつも、俺にしては小さな声で柳生に声をかける

「どうしたんですか?」

ページの間にしおりを挟み、視線を俺に合わせてくれる

「すまない。相談があるのだが」

「私に……ですか?」

戸惑っているのであろうな
俺からの相談など考えたこともないのであろう

「お前しかいないのだ」

「私でよければ、いくらでも相談にのりますよ」

「うむ。実は……」





「なるほど。わかりました」

俺が説明している間も「うん、うん」
「そうですね」と相槌を打ちながら、真剣に聞いてくれた柳生

これは、きっと満足できる答えが得られる筈

「私が、教えましょう。レディーに対する心構え、そして大事なムード作りを……」

キラリン

柳生のメガネが光ったが、さほど気にする必要はないであろう








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