第7章 ムード作り * 真田 弦一郎
「さてと……赤也。脱ぎんしゃい」
「い″っ!?」
な、なんだと!?
「ほれ、赤也が付けんと練習できんじゃろ?」
「うえ~。マジッスか?」
練習とは……
実戦であったのか
これは、腹を括るしかあるまい
「さっ、赤也!いざっ!!」
「ちょっとぉ~仁王先輩ぃ~」
「くくっ……しょうがないじゃろ?俺は教える係じゃし……ぷっぷ……」
「ぜってー楽しんでますよね!?」
「赤也!!!男であろう!?しっかりせんか!!」
「いや、男だからですよ!なんで俺がブラなんか」
嫌がる赤也に無理矢理乳バンドをつけさせ、
横たわる赤也に俺が上から覆い被さり
……気色悪いんだが。
「副部長~息が…息とめてくださいよう~」
「ふー…ふー」
流れ落ちる汗を拭き取る余裕もなく
「そう。指を入れて……こう…パチンと」
仁王の指示通りに指を動かすも
う、うまくいかん
指がつりそうだ。
しかし、愛するのため
俺は、この試練を見事に乗り越えてみせるぞ
「だからあ~息が、かかって気持ち悪いっていってるでしょ~」
「ふー…ふー」
「助けて~」泣