第5章 初めての • • • * 真田 弦一郎
充分に溢れている蜜を確認し、俺自身をあてがっみる。
ゆっくりと侵入していくと、溢れているものの、キツイ。
「うっ……いたっ……」
眉をしかめ、痛みに耐えているの顔が、更に俺を興奮させていくんだが。
先端部が、ひくひくとする。
早く、動かしたいのを、必死で堪える。
「これしきの痛み、耐えてみせろ……
なら……うっ……ふっ…出来るはず……だ!」
「ん……ん、んー!……喘ぎ…ながら……言われても…はっ……」
会話をしながら、腰を沈めていく。
集中していないせいか、少しづつではあるが、俺自身を受け入れてくれているようだ。
しかし、最大の難所にきてしまったようだ。
俺が、初めての男である証拠の場所。
「弦一郎……」
痛み故の涙か?
瞳に溢れんばかりの涙が溜まっているのだが。
「すまんが、耐えてもらうぞ?」
「……頑張る!」
笑顔を作るの、いじらしさに愛情が溢れでる。
の、身体が上にズレないように、しっかりと抱え込む。
軽くキスを交わし
「息は、吐いておけ……」
「うん……」
「では……いざっ!」
一気に貫く。
「うっー!!」
背中に回されたの爪が、俺の皮膚に突き刺さる。