第5章 初めての • • • * 真田 弦一郎
真田side
俺が下になってのキスを受けているのだが、コレでいいのだろうか。
否、違う筈だ!
本来ならば、俺が上になりを攻めるべきなのだが……
どうにも、身体が自由にならん。
初めてのキスに、身体の神経が麻痺しているかのようだ。
更に恍惚した眼差しで俺を見据えるから、目が離せん。
「んふ……」
妖艶に微笑み、俺の身体全体を手の平で滑らせていく。
いつもと違うに、どうしていいのか、分からん。
そのうち、股間にまで手が伸びてきて
「うっ……」
俺の口から女がだすような、女々しい声が漏れだす。
まったく、情けないのにも程があるぞ。
ここは、男としてしっかりとだな……
それでも、俺にふれ、恍惚とした表情を浮かべるを見て、興奮してしまう俺は……
変態なのだろうか?
しかし、そろそろ限界が……