第4章 ツンデレな幼なじみ * 宍戸 亮 美沙様に捧げます
「お前さ、俺の事……どう思ってるんだ?」
「!?」
何だ?
何、コイツ。急に焦り初めてんだ?
瞳が、泳いでるぞ?
もしかして?
「なあ……?」
顔を近づけると、横を向く。
やっぱり、耳が赤いし……口もとが、変な動きをするし……
やべぇよ。
「り……亮のくせにっ」
「あ?」
「へたれのくせにっ!」
………へたれって。
俺、にそう、思われていたのか?
激ダサ過ぎるぜ、俺
冗談じゃなねぇよ!
攻めにかえてやんよ!
「離してよ!」
「やだ」
「やだって……莫迦じ…!ん……」
唇を唇で、塞ぐ。
慌てて、離れようとするの、頭と腰に手をやり固定する。
動けないながらも、必死に抵抗してくるんだけどよ、本気で逃げようとしてんのか?
全然、力が入ってねぇよ。
一旦、くちびるを離すと、平手打ちをかまそうとする。
「ばーか。当たるわけないだろっ」
「何すんのよ!勝手にキスしないで!」
瞳を潤ませ、けんか腰に言われても……なあ?
「じゃあ、今からキスしてやるよ」
ゆっくりとの頬に触れる。
「好きでもないくせに、しないで!」
「俺、好きだぜ」
自然と言葉に出ちまった。
「ば、ば、ば……」
みるみる頬を染めていく。
あまりの変わりように、俺の心の何が、キレた。
コイツを自分のモノにしてぇ。