第4章 ツンデレな幼なじみ * 宍戸 亮 美沙様に捧げます
「ちょっと!用事って、なに!?」
「のあっ!?」
突然、声を掛けられて持っていたモノを落としちまったじゃねぇかよっ。
「な、なんだよっ!突然……」
「はぁ?跡部くん達が、亮が呼んでるからって言うから、来てあげたのに」
何、余計な事してくれてんだよ。
俺にどうしろって言うんだよ。
の顔が、まともに見れねぇし。
あんな変なモン置いていきやがって。
って……アレ、どこいった?
足下を見回しても、見当たらねーぞ?
「…………………コレ、何?」
「ぶあっ!?」
な、何で!?
よりによって、アイツの手の中にあるんだよっ!
「コレ…………………亮の?」
冷たく響くの声。
「ち、ちげーよっ」
「ふぅーん……」
横目で、まるで汚物を見るかのように俺を見下す。
「……誰に使うの?」
「あっ?」
「何でもないわよっ!変態!」
「…っ!」
のやつ、ピンクのアレを俺の顔面に投げつけやがった。
「莫迦じゃないの!?」
何で、お前が、キレてんだよっ。
しかも、コレが俺の持ち物限定で、話し進めてるし。
すんげぇ、睨んでるし。