第2章 奪いたい *切原赤也 彩菜様に捧げます
黙ったまま、涙で溢れている瞳で俺を見つめる。
胸の奥がキュンと痛む。
幸村部長への罪悪感…
それでも、俺は…
好きなんだ。
初めて会った時から…
ずっと…
頬に伝わる涙を舌ですくいあげる。
「…ん…」
くすぐったそうに頬を緩める。
かわいいよ……
の内もも辺りで遊ばせていた指を中心部へ…
そこは、しっとりと濡れていて
俺を受け入れてくれる準備ができている
「…好きなんだ…」
「……」
瞳を閉じ、唇だけ動かす。
す き
俺には、そう聞こえた…
優しくの中に進入していく。