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黄色い花の冠を君へ

第1章 貴方が来るまで…


「…どうだった?」

「間違いない、今アルフィーと連絡が取れた。あの子は亡くなったガスター博士の娘だ。今までアルフィーとともに生活していたようだが…本人はこちらで預かってもいいそうだ」

「え?」

『きっと私みたいなへなちょこよりも家族を持っている王様の方がお嬢ちゃんにとって暮らしやすいと思います…研究員の身でこんなことを頼むのは図々しいことは十分承知していますが…お嬢ちゃんのことよろしくお願いいたします』

「そんな…」

「私も今はアルフィーから放した方がいいと思う。彼女は今アマルガムの件で手がいっぱいだからね」

「…………そうね
どんな事情であれ、子供に罪はないもの。うちで育てましょう」

「君、名前は?」

「ノエラ」

「そうか、私はアズゴア=ドリーマー。この国の王様だよ。こちらは奥さんのトリエル」










ガチャリ


「おはよう、あら、もう体調はいいの?」

「とりえる?」

「そう、トリエル。うん、熱はもう大丈夫そうね。一緒に朝ご飯を食べましょう。こっちにいらっしゃい」

「あ、ママおはよう」

「おはよう、今日も元気な我が子たち」

「あの子は元気になった?」

「ええ、もうすっかり。心配かけたわね。
ノエラ、この子は息子のアズリエルでこっちがキャラ。
貴方はこれから私たちと一緒に暮らすの。仲良くして頂戴」

「初めまして!僕のことはアズって呼んでいいからね」

「あず」

「…」

「もー、キャラ挨拶ぐらいしなよ」

「いいよ、あず」

「みんな、早くご飯食べないと冷めちゃうわよ」

「はーい」








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