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黄色い花の冠を君へ

第14章 これから…(フリスク)


「…ノエラ、話があるんだけどいい?」

「…?何?」

フリスクが私の顔を見ると心なしか赤くなったように見えた。どうしたんだろう

「さっきの話…その、僕の傍にいてくれないかな?」

何を言ってるのだろう。私はママと一緒に住んでるから彼がママと住むとなれば近くにいられるのは当たり前なのに…
疑問に思っているとあちら側が察して「今は分からなくてもいいよ」と言い、続ける

「僕は親善大使を任されたけど、実をいうとうまくいく気は全くしないんだ。僕は子供だし、国を動かしている大人たちにきっと相手されない…

ニンゲンは僕らが思っているより小賢しいんだ。利益を求める姿は僕らにとっては冷たい奴だと見えるかもしれないね

僕だけじゃきっと駄目だ。モンスターと一緒にいる姿を見ればニンゲンもきっと信用してくれるし、ノエラなら冷静な目を持ってると思ったから。二人ならうまく導けるんじゃないかなって…」













私は今、いい顔ができているだろうか…私にそんなことを任されていいのだろうか

私はモンスターの中でも一番ニンゲンに近い。だが、ニンゲンではない。寧ろ不完全な状態。じゃあ、私は何なのか、今までそれを無理に定義づけはしなかった。周りの人がそれをくれたから

けどもしニンゲンに子供がさらわれて化け物に変えられたと思われたら…

お父さんに作られた私は結局自分の真実を知ることはなかった。その仮定を押し付けられても文句を言える気がしない。じゃあ、何も言えない私はもう一度悲劇を味わわなくてはならない?最悪、再び二つの間にひびを入れることになるかもしれない。



そんなのいやだ。



”もう誰も消えないで欲しい”その気持ちはずっと持ち続けていた



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