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黄色い花の冠を君へ

第14章 これから…(フリスク)


「わあ…」

ついにみんなと地上に出られた。その道は存在したのだ

私たちはフリスクと一緒にその太陽を見ていた

「あれが…太陽…?」

「すごい…漫画やアニメよりずっときれい!」

「こうしていつまでも眺めていたくなるね」


アズリエル、キャラ…見てる?私たちついにやれたんだよ。戦わずにできる道があったんだよ

「ええ、けどそろそろこれからのことを考えないとね」

「そうだね、諸君、我々は新たな一歩を踏み出した。それに当たって…フリスク、君には親善大使になってもらいたいんだ。いいかな?」

「え、僕が…?」

「確かに!適任だな!」

「じ、自信ないよ…僕子供だし…」


確かに子供のフリスクが大人や世界相手に渡り会えるかは危ういところだ。できることは少ないかもしれない…でも

「………フリスク、
私も私に慈愛をくれたフリスクがなってくれると嬉しい。けど決めるのは貴方。」

「ノエラ…
うん、みんな、僕できるだけのことはやってみるよ」

「ホントッ!フリスクなら絶対いい大使になれるよ!そして俺様は上手なマスコットキャラクターになるッ!
よし、ちょっと挨拶してくる!だいいちいんしょう大事!」

「あー…ってことは誰かが見張ってなきゃいけないってわけだな」

「ちょっ、二人とも」

「全く、みんな私を頼りにしすぎだ!」

「ま、待ってよアンダイン!」

「……………あー…私も行った方がいいのかな」

「…」

「ママ、怖い顔」

「こほん。おーい待ってくれ」


「ふふ。みんなせわしないわね」
いやこの状況ママが作ったんじゃん

「フリスク、貴方もこれからどうするの?地下に迷い込んだんだからきっと帰るべきおうちがあるんじゃないの?」

ママがそれを聞いて少しドキッとした。フリスクはニンゲン。本当だったら帰る場所も家族もいるはず…せっかく一緒にいれたのに離れるのはすこし辛い

「……ママがいい」

「え?」

「僕、ママとノエラと暮らしたい!」

「…………まあ…フリスク……

そうしたかったのなら初めから言ってくれればこうはならなかったのに…!
分かりました、私がちゃんと面倒見てあげます」


私たちは夕日の中笑いあった

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