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黄色い花の冠を君へ

第13章 押してダメなら引いてみろ(キャラ)


なんでこんなに私はかわされてるの?付き合って、一緒に色々な楽しいことができると思ったのに…どうして付き合う前より苦しくなるの?

私、邪魔?


「キャラのせいじゃん…!私これでもキャラが好きで、好かれたくて、頑張ってアプローチしてたのに…キャラはそれを全部無反応で返した。きっと余計なんでしょ?鬱陶しいんでしょ?
もう私も辛いよ。

これは相談。もしキャラの愛を私にあげることが難しいなら……

もうこの縁は終わりにしよう」

















「…………お前が泣いたのは久振りだな」

「え」
頬に手を当てると濡れていた。自分の欲を吐き出したら色々なものが込み上げてしまったのだろう

「その原因がお前に告白した私本人…か…笑えるな。言いたいことはそれだけか」

「…」

「そうか、ならこっちへ来い」
キャラが足を広げてその間をぽんぽんと叩く
「な、なんで?」

「もしお前に少しでも私を想う気があるのなら……な」

NOという選択肢は私にはなかった。そう、選んだのは自分だけどいざ間に座ると羞恥心で逃げ出したいという気持ちがじわじわと体を占領してくる

キャラの鼻息が私の濡れて隙間だらけの髪をすり抜けてうなじにかかる。こそばゆくてぞわぞわして変な気分になる

「んっ…///」

おかげで変な声も出た。そろそろ限界だったので離れようとすると前を腕でがっちりホールドされて逃げられない

「嫌なのか?」

「み、耳やめてッ…///」
自然と距離が近いせいでキャラが喋ると息が耳元にかかる。逃れようと体をくねらせる自分の姿が情けない

「キャラ…んッ」

「早く離して」と交渉をしようと振り向いたがそのまま唇を奪われる。体はもう既にこわばっているせいですぐに酸欠になってしまった。背中を右手でとんとんと叩くと離してくれた


「はっ…はっ…」
しばらく肩で息をしているとキャラが上から「こういうことだ」と言った

「な、何が」

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