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黄色い花の冠を君へ

第4章 バレンタイン企画(フリスク、キャラ)


「あ、いたフリスクー」

「ノエラ、どうしたの?」

フリスクは遺跡の中でフロギーと話してた。最近そんな姿をよく見かけるから仲良くなってるのだろう
でも、クッキーは二つ分しか持ってないからできるだけこっそり渡した方が適当かも…

「ちょっと、こっち来て」

「わあっ!ノエラ…///」









「これあげる」

「え?」

「プレゼント。ばれんたいんだから」

「あ、ありがとう。一人で作ったの?」

「ううん、ママと」

「そ、そうなんだ」

「嫌だった?」

「あ、違う…その…」

「?」

「ノエラは…さ、バレンタインでプレゼントを送ることの意味って知ってる?」

「いみ…?」

「本当はこの日、元々は婚約を祝う行事なんだ。だから、今ではその日に恋人同士がお互いの気持ちを確かめ合ったり…好きな人に思いを伝えたりするんだ…けど…///」

「…」

「…ノエラは、これ、に…特別な意味があったりする?」

なんという失態…フリスクをこんな気持ちにさせてしまった。いや、嫌いなわけじゃない…けど

「…その…ごめん…私の情報不足で…///」

何だろう、このどうしようもない、やり場のない気持ちは…

「て、照れてる…」

「ち、違くて…」
どうしよう、このわからないものに私はどう受け止めればいいの?

「…じゃあ言い方を変える…ノエラ、僕のこと好き?」

「…好き。でも…違う気がする」

「それでいいよ。君が僕のことを好意的に思ってくれてるならそれで」

フリスク、貴方はそういうところもキャラに似ている。まだ何も分からない私になにかを押し付けたりなんてしない。
そういうところに…惹かれる…

「僕も君が好き。でもきっとそれも君とは違う」

「どんな、感じ?」

「うーん、ふとした時に君のことを考えるんだ。そうすると、優しいところとか、友達思いなところとか、奇麗な髪のいい匂いとかが頭いっぱいに広がってくる。そしたら胸のここ辺りがぽかぽかしてくるんだ」

「ぽかぽか…」

「けど、無論そのことを考えている時は君の姿は見えないから、そのことに心臓がきゅうってなる」

「きゅう…」

「だから今すぐ会いたいって思いがぐつぐつしてくるんだ。
それが僕にとっての”好き”」

「ぽかぽか、きゅう、ぐつぐつ…」
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