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黄色い花の冠を君へ

第1章 貴方が来るまで…


「キャラ、僕たちやるんだよね?六つ、六つ集めればいいんだよね?」

「…キャラ…ここで言っても手遅れだと思うけど、やっぱりやめようよ。キャラが死ぬなんて耐えられない」

「ノエラ…」

すると、キャラは虚ろな目をこっちに動かして私を見つめた

「お前には…色々申し訳ないことをしたな。口もかなり悪かった。すまない」

「なんで…今…」

「ここで言わなきゃ、きっと私は一生言わない」

「そんな…」

「私はニンゲンを嫌うあまり、大事なものを忘れていた。見た目がそれっぽくなければお前に対して始めからこんな態度とっていなかった。ノエラの言う通りだ、ノエラはただのノエラであり、私もまた、ただ一人の私だ」

「キャラ…」

「正直、未練はない。アズの泣き虫も多少解消できたし、ノエラの感情も少しずつ構築できている。あともう少しで普通っぽくなるだろ(ニッ」

「やめてよキャラ、こんな時に冗談なんて」

「なんだよアズ、事実だろ?すまないな、本当だったらお前といつもみたいに喧嘩したかったんだけど、その気力はもうないな
…それに何よりお前たちを信用しているからな。計画は絶対うまくいくさ
…そうだな、一つだけ心残りがあるとしたら…




もう少し早くお前に出会えていたらな。ノエラ」

キャラは最後の力を振り絞って体を起こし、私の頬に口を付けた
その後力なくベッドに倒れた。

「キャラ…私わからないよ。どういう意味なの?」

「さあな、自分の胸に手を当てて考えろ。
…はあ……………そろそろ、まずい、な」

「だめだよキャラ!せめてパパとママに何か言って!」

「アズ、……私に…故郷の花畑を見せてくれないか?」

「え?」

「パパと…ママ…には
ありがとう…ごめんなさいって…」

「キャラ!?キャラ!!!!」
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