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黄色い花の冠を君へ

第1章 貴方が来るまで…


「ゲホッ…ガフッ」

「キャラ!!!」

そして決行の時は来た。キャラが致死量の毒を飲んで死を試みた。
近くにいたママが異変に気付く

「口から血が!!!
大丈夫よ、今ベッドに寝かせてあげるからね!」

「ママ!」

「キャラは大丈夫なの?」

「…大丈夫よ。薬を作るから床の掃除を手伝って」

『キャラ…』




数日たってもキャラの熱は下がるばかり顔色がかどんどん青く苦しそうになる

「キャラ、頑張って!」

「諦めてはいけない!君はモンスターとニンゲンの運命を担うもの。キャラ、ケツイを抱くんだ!」

みんながベッドの上のキャラに懸命に声をかけている中、私とアズリエルは複雑な心境にいた。私たちはこの計画を知っている。しかし、ママとパパにはそれを内緒に、演技しなければならなかった。いや、むしろ計画に反した気持ちが本当の心境だからうまく声をかけることができなかった



こんな時に、自分の「きもち」が分かるなんて





それでも
「キャラまだ死なないでね」

「僕もっと二人と遊びたいんだから!」
せめてここでキャラに私たちの苦しみを叫んだ















「駄目だ、医者を呼ばないと命が危ない」

「アズリエル、ノエラ私たちお医者さんを呼びにここを出るからキャラの面倒をお願い。誰か来ても鍵を開けちゃだめよ?」

「うん、わかった」

ママとパパがいなくなった。計画の話をするならおそらくここが最後だ
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