第1章 貴方が来るまで…
ある日、
私たちはいつもの場所で遊んでいた
「キャラーこっち見て笑ってー
へへー!キャップついてるからカメラ見ても映らないよー!」
「は?アズ!やりやがったなこいつ!!!」
「二人とも喧嘩しないでよー」
私も結構の月日を経て違和感なくしゃべれるようになった。二人と毎日一緒にいる生活はとても胸がほわほわする
「カメラのメモリも結構たまってきたな。キャラとノエラが来てもうこんなに経ったんだね」
「うん」「ああ」
アズリエルは天井の光を見ながら言う
「三人であそこの太陽をみられたらもっとよかったのになあ…」
「…アズ、カメラのビデオを消してくれ」
「え、なんで?」
「話したい事がある」
「…?わかった…」
アズリエルが渋々カメラの電源を消すとキャラは口を開いた
「…バリアを壊そうと思う」
「え?……どうやって?」
突然のことですぐに言葉が出なかったようだ
「心配するな、この方法なら確実にみんな外の世界に出られる」
「けど、バリアを壊すには強力なタマシイが必要なんだよ?一体どこで手に入れるの…?」
「…まさか…」
「ノエラは大体察しがついているみたいだな。
私のタマシイを使う」
「…!?」
「ニンゲンのタマシイはそう簡単には消えないんだろう?この特性を生かして協力すればうまくいくはz「駄目だ!!!!」…アズ?」
「僕…嫌だよ…キャラがバリアを壊すのに犠牲になるなんて。タマシイを使えばキャラは死んじゃうんだよ?一生さよならなんだよ?僕は怖いし、寂しいし、悲しい。
そんな方法絶対嫌だ!ねえ、なにか別の手立てはないの?」
「ありがとうアズ。けど私はせめて償いをしたいんだ。
本当は私はここにいてはいけない。お前たちをここに閉じ込めたのもニンゲンだから。
アズ、お前はずっと地上の世界に出てみたいって言ってただろ?ようやくそのチャンスが来たんだ。逃すわけにはいかない」
「キャラ…私だって太陽が見たい。けど、それは三人でってことが第一条件なんだよ。キャラはここにいなきゃダメ」
「ノエラ…私を失望させるな…
いいんだ、本当に。これでみんなが自由になれるならこれで…」
自分がなんであるかをよく自覚し、どうするべきか一番わかっていたのは
キャラだった