第1章 貴方が来るまで…
「ママ、ただいま」
「まま、きかんしたー」
「お帰りなさい、キャラ…
…!?ノエラ今なんて言ったの!?」
とりえるが何か悪いことでもしたかのような勢いで私の肩を掴む
「?まま、きかんした」
「わ、あ、私のことをママって呼んだの?」
「うん」
「まあ…私をママだなんて…///
それにしてもいきなりどうして?」
「…私にはお母さんがいないから…その役目はとりえるでもいいかなって。きっとこっちの方がみんなも馴染みやすいだろうし…いやだった?」
「いいえ、とっても嬉しいわ」
そう言って抱きしめてくれた。モフモフな感触が気持ちい
「じゃあパパは?」
「あ、アズ。んーパパかな」
「お前父親いるだろ」
「パパとお父さんは違う」
「意味わからん」(それを影でほっとして聞いていたアズゴアであった)
「…それとお前、呼び方変えるならついでに語尾も変えてくれ」
「なんで」
「いごこちが悪い。命令形とかじゃなくて、だねとかだよとかつけるだけでも大分マシになる」
「わかっただよ」
「…ブッ、やると思った」
キャラに大笑いされた。けど悪い気持ちはしなかった
いつか来るお別れを前に家庭はとても暖かかった