• テキストサイズ

黄色い花の冠を君へ

第1章 貴方が来るまで…



「……はあ、なんなんだお前は」

「わからな「そういう意味じゃない。
お前はどういう気持ちでそんなことを言っているんだ…」

「…きもち…?
そもそもそれも分からない。おとうさんからもそんな言葉を言われたけど、結局理解できないままだった。
けど、極力キャラには変な顔させないようにしてた

ならキャラが教えてよ。きもちってっこと」

「な…!なんで私が。アズでもいいだろ!」

「そうだね…私が貴方に興味を持ってるからかな。面白い」
そう言ってあいつはちょっと笑みを浮かべた

「はあ…ッ勘弁してくれ…」

「なにを」

「これ以上私にこんな感情を向けさせるな…」
そうだ、こんなはずじゃ…

<それがお前の中の真実か?>

「私はニンゲンを好いてはいけないんだ」
そうすれば自分が壊れてしまうから

<前もそう言っていた。だが結局そうはならなかった
お前も感じているだろう、そろそろ潮時だって>

「ニンゲンである可能性があるなら尚更だ…」
私の幸せの概念すらも壊れてしまう

<いうほど嫌いなわけでもないくせに>




「頼むからお前を嫌いにさせてくれ!!!!!!」









「…!
何を…!」

「悲痛そうに見えたから…」
声を出した時にはもうノエラの体が触れていた。作り物の癖に回された腕から心地いい熱が伝わってくる

「こんな偽善の愛なんていらない!」

「とりえるがよくやるでしょ?意味は分からなかったけれど、私は今ここで使うべき技だって思った」

抱きしめることを技なんて言うやつ初めて見たぞ…

「ごめんね、やっぱり訂正。
私のことニンゲンだともモンスターだとも思わないで…
一人のノエラとして見て欲しい


苦しいってそういう顔のことをいうんだね
ならキャラにそういう顔をさせたくない…」

「ノエラ…」

両手が寂しくて腕をノエラの背中に回した
/ 68ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp