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黄色い花の冠を君へ

第1章 貴方が来るまで…


私は数日後ノエラを呼び出した
あいつは何をするのかわかってなくてきょろきょろしてた

「きゃら?あそぶの?」
なんて間抜けな質問もする。まだ成長途上ならしかたないか…

「違う、そんなくだらないことをするためにお前を呼んだんじゃない。いくつか聞くのにホームじゃ話ずらいって思っただけだ。
お前は一体何者なんだ」

ノエラは何も言わずただこっちを見つめていた

「答えられないのか?」

手帳のことを知っていつつもこいつにこんなこと聞くなんて私はかなり腹黒い

「…こたえたくない、というかわからない。ただ、私の経歴なら生まれた時から順を追って話せる」

「それでお前の容姿がニンゲンに近いことは説明できるのか?」

「…知らない。私だって聞きたいと思っている事柄の一つ。なんでわざわざニンゲンを参考にしたのか、そのサンプルはニンゲンがめったに来ない地下世界でどうやって集めたのか、まさかニンゲンをさらって改造したんじゃないでしょうねって」




「ッ…しらばっくれるな!!!」
ノエラの言ったことが本当だったらと想像した恐怖にかられ、粗ぶった態度をとった

「ごめん、だいじょうぶ?」
私の心をわかっているようにノエラは話から反らし謝った、が

「私に近づくな!!!!」
その手は振り払ってしまった

「ニンゲンなんか嫌いだ!
お前も奴等と同じなんだろ!!!
そう言えよ!!!!!」

「じゃあそれでいいよ」


「…!」

「貴方が望むなら殺しても構わない」

「…!?
正気か…?」
返事の息継ぎがあまりにもいつも道理で…
怖がったり泣いたりするかとおもったが、
その感情すらも持ち合わせていないのか…

「そっか…そうなんだ。貴方は私をニンゲンだと思うんだ」



「私は造られたものだから、自分が何者なのか、ましてや前世が何だったのかもわからない。
生き始めのころはおとうさんから「娘」と呼ばれていたからそれはそれでいいと思ってた。
けどおとうさんは死んだ。今はもういない。私のことを定義づけてくれる存在が

私は結局、おとうさんのその役目にすがってただけなんだ」

「…」

「ここに来てから色々なことを学んだ。家族がなんであるか、兄弟がなんであるか、友達がなんであるか。

キャラ、貴方が私をニンゲンだと思うならそれでいいよ。
私は今日からニンゲン仮になるから」
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