第8章 試合の前日
お互いしばし見つめ合う事数秒間。。。
一気に顔に熱が集まり、真っ赤になる私を凪は不思議そうな目で見ている。
「ねぇ、顔赤いけど大丈夫?」
『〜〜〜っ//だ、、大丈夫ですっ!』
「・・・・好きってやつなのかな、この感情。」
サラッととんでもない発言をする凪に更に私の顔は赤くなる。
『なっ、‼︎‼︎突然何言ってるんですかっ⁈⁈』
「え?違うの?」
『〜〜ッ//わ、、私に聞かれても…』
「玲王に聞いたら"知るか"って怒られたし、斬鉄に聞いても意味分かんない事言ってくるし…。
誰も教えてくんないんだもん。」
『え?待って下さい……それ、、、聞いたんですか…?』
「うん。」
さも当然のように答える凪に唖然とする。
天才と呼ばれてるこの目の前の人物は、どうやら恋愛の知識はほぼゼロらしい…。
眠そうにふあ〜…と大きな欠伸をする凪を見て、ハッと気付く。
ちょっと待って?
今そんな事で頭を悩ませてる場合じゃないんじゃ…⁈
凪がこんなんじゃ明日の試合に影響が出てしまうかもしれない…‼︎
それだけは絶対に避けなくてはいけない。
私はすぐに手元のパッドをタップすると、仕事モードに切り替えた。