第7章 再会
『・・・違う…‼︎』
「ーーーあ?」
押し付けられた手首がキリキリと痛み、目尻に涙が溜まる。
それでも私は負けじと玲王を睨み上げた。
『・・・確かにブルーロックに入るキッカケはおじ様だった。
けどおじ様は私に強要はしなかった。
全部の話を聞いた上でここに来る決断をしたのは私だよ?』
「ーーーは⁇何で?」
『・・・純粋に…興味があったから。』
「興味があったって…お前そんな理由で⁈」
『そんな理由って……!玲王みたいに才能に恵まれた人には分からないだろうけど、私のような凡人にとってここにいる皆んなは憧れであって自分には到底叶えられない夢を叶えてくれる…そんな凄い人達の集まりなんだよ⁇』
玲王は意味が分からないとばかりに眉を顰める。
『才能の原石って呼ばれた選手達がどんな風に磨かれて輝くのか、見てみたいじゃない。
それもその選手を身近でサポート出来るなんて……興味湧かない人、いる?』
「だとしてもっ‼︎俺は反対だ。そもそもは受験を控えてんだから、こんなとこで働いてる場合じゃねーだろ⁈」
『うん。だから1ヶ月の期限付き。』
「1ヶ月って…。はぁ〜〜〜……。もう、、マジで何考えてんだよ…」
玲王はガクッと頭を項垂れると、私の顔の横にあった枕に顔を埋めた。