第7章 再会
「ーーーそれで?ちゃんとわかるよう説明しろ。」
玲王が後ろ手にドアを閉め、部屋に2人きりになる。
2人で話せる場所といって思いついたのは私の部屋しか無かった。
『分かってる、ちゃんと話すから……そんな怖い顔しないでよ…。』
眉を下げ、消え入りそうな声で話すと、玲王は呆れたように「はぁ〜〜…」とため息を吐いた。
それから私のベッドに腰を下ろすとようやく落ち着いた声で話し始めた。
「ったく、ここが何処だか分かってるよな?
ブルーロック、監獄だぞ?
お前みたいなヤツが来るとこじゃねーんだろ。」
『そうだね…、私が場違いなのは分かってる。
けど、ここが何なのかっていうのは分かってるつもりだよ?
全国から選ばれた精鋭の高校生達が、日本を世界一に導くストライカーを育てる為の場所。
で、私はそんな選手たちのサポートをする為にここに入った。』
私は首に掛けてあるストラップを玲王に見せた。
そこには、
サポートスタッフ
と書かれている。
けれど、それを見た玲王の顔は険しいものに変わっていく。