第7章 再会
「・・・・凪⁇」
私のもう片方の腕を引いたのは凪だった。
凪の予想外の行動にさすがの玲王も焦った表情を見せた。
「待ってよ玲王。俺もと話したい。」
相変わらず感情の読めない表情の凪。
けど、掴まれた腕から体温が伝わり、意外にも彼の体温は熱いんだ…と感じた。
『凪……』「悪いけど今は2人にさせてくれ。」
私が口を開きかけたのを玲王が遮った。
そんなピリつく空気の中、凪は何かを察した様に渋々私の手を離した。
「分かった……。、またね。」
『うん。ごめんね…。』
それから私と玲王はその場を後にした。