第7章 再会
賑やかな声が飛び交う中、そんな事を考えていると、潔さんが声を掛けてきた。
「俺らこれからミーティングだから部屋移動するけど、さんはもう仕事終わってんだろ?」
『あっ、うん…。ここでかなり仕事サボっちゃった。あとは入力作業するぐらいだから…私も部屋戻ります。』
「じゃあまた迷子になっても困るから途中まで一緒に行くか?」
『くっ國神さんっ、迷子の話は内密で……』
しーっと人差し指を立て、内緒の合図をすると國神さんは、
「はいはい。分かったから、行くぞ?」
ポンッと私の頭に手を置き優しく微笑んだ。
『〜〜〜っ‼︎』
だからそれは反則だって…‼︎
と心の中でツッコミを入れる。
赤くなった顔を見られないように黙って頷くと、皆んなの後に続いてモニタールームを後にした。