第7章 再会
チームZのメンバーからの視線に耐えられず俯くと、
「キャハッ♪キミ、おもしろいね〜!
名前は何ていうの?ちなみに俺は蜂楽廻♪」
団子状態のてっぺんからピョンッと1人の男の子が飛び降りて来た。
『・・・です…』
「っちね♪ヨロシク〜!」
蜂楽さんは人懐っこい無邪気な笑顔でニッコリと笑うと私の肩をガシッと抱き寄せた。
突然のスキンシップに『ひっ、、』と小さく悲鳴を上げると、入り口にいたメンバーから次々と声が上がった。
「蜂楽!お前馴れ馴れしいんだよっ‼早く︎離れろっ‼︎」
「ちゃん!俺、今村遊大!宜しくね♡」
「つーかお前らっ‼︎いつまで人の上乗っかってんだよっ⁉︎⁉︎いい加減降りろっ‼︎‼︎」
「ーーーお、、俺…マジで死ぬ、、、、」
1番下でメンバーの下敷きになっていた潔さんがぷるぷると震えていた。
『潔さんっ⁈⁈』
「わぁっ!潔が圧迫死してるーー!」
「蜂楽っ、お前そっちの手引っ張れ。」
「りょーかーい♪」
蜂楽さんと國神さんが潔さんの手を思い切り引っぱると、上に重なっていたメンバーも雪崩のようにその場に崩れ落ちていく。
ゲラゲラと笑うメンバーもいれば額に青筋を立てて怒鳴ってるメンバーもいて、モニタルームは賑やかな声で沸いた。
そんなメンバー達を見て、改めて良いチームなんだなぁ…と思った。
試合中、何度か衝突はしていたようだけど試合を重ねるごとにチームがまとまっていく感じは私が観ても分かった。
チームZ、残すところあと1戦。
その試合に勝たなければそこで敗退。
そんな生き残りを懸けて戦う相手はーーーー
玲王と凪がいるこの棟で最強のチームVだ。