第5章 迷子
ようやく自分の部屋の前にたどり着き、私は送ってくれた2人に頭を下げた。
『わざわざ送って下さり、本当にありがとうございました。』
「いいって。それよりもう迷うなよ?つーかもし困った事があれば俺らんとこ来いよ?チームZにいるから。」
「俺らのチームみんな個性強いけど、良いヤツばっかだから安心して。」
『はいっ…!ありがとうございます…。』
笑顔でお礼を言うと、國神さんがうーん…。と首を捻った。
「・・・何か他人行儀だな。敬語なしにしね?」
「あ!俺もそう思った!そもそもさんて俺らと同じ歳ぐらいでしょ?ちなみに俺は16。」
『あー…えっと、、、高3、18です。』
「・・・・歳上じゃん」
「先輩…」
『えっ⁈そんな急に線引かないで下さい…‼︎』
「いや、別に引いてないけど…。同じかてっきり下だと思ってたからちょっと驚いた。」
「つーか歳上なら尚更敬語はなしって事で!」
『・・・は、、はい…』
ニコニコと笑う潔さんに押し切られるように頷いた。
「じゃ、俺らも部屋戻るから。明日お互い頑張ろうな!」
「またなー!」
笑顔で去って行く2人を前に……、