第4章 ブルーロックプロジェクト
それからアンリさんは私の指導に当たるトレーナーさんの元へと案内してくれた。
ウィーンと自動で扉が開き、トレーニングルームへと入ると、最新鋭のマシンがずらりと並んでいた。
『うわぁ…凄い……!』
「トレーニングルームは全部で4つ、ここは主にマシントレーニングするとこね。
向かいはヨガやイメージトレーニングをする部屋になってるのよ?」
『ヨガ、、イメージトレーニング、、、』
これだけ充実した設備でトレーニングが出来るなんて選手達は恵まれてるなぁ…と思った時、ふと疑問が浮かんだ。
『あの、、ここへ来てからまだ1人も選手を見かけていませんけど……。』
「あぁ、午後のこの時間はチームトレーニングの時間だから選手達はフィールドで練習中よ?
一日のタイムスケジュールは大体決まってるの。」
『あ、なるほど…。』
少しだけホッとした。
「・・・もしかして〜♡御影玲王と早々に鉢合わせるかもってソワソワしてた?」
『い、いえっ‼︎そんな事、、、まぁ…はい…。』
玲王は私がここにいる事をまだ知らない。
鉢合わせた時、どんな反応をされるか正直怖くてヒヤヒヤしていた。
もじもじと身体を縮こませると、アンリさんはクスッと笑みを溢した。
「ちゃんの担当はこの伍号棟だけど、この棟だけでも55名のプレイヤーがいる。そう会う確率は高くないと思うわよ?」
『・・・ですよね。』
何何〜?そんなに気になる〜〜⁇と悪戯っ子のような顔で脇腹を突いてくるアンリさんを引き攣り笑いで躱していると、
ウィーーン
後ろの扉が開いた。