第4章 ブルーロックプロジェクト
「あら、ちょうど良い所に来てくれた。
紹介するわね。」
スポーツウェアを着た綺麗な女性が入って来た。
うわ…スタイル良いなぁ…
美人だしモデルさんみたい…
薄茶色の長い髪をかきあげ、ふわりと漂う良い香りに女の私でもドキッとしてしまう。
「こちらが伍号棟のトレーナー、谷中栞さん。実際、明日からは谷中さんに付いて色々教わってね?」
『です。宜しくお願いします…』
「谷中です。・・・宜しく。」
簡単な紹介を済ませた所で、アンリさんがパチンと手を叩いた。
「じゃあこれでちゃんもブルーロックプロジェクトの仲間入りを果たせた訳だし、明日から宜しくね‼︎」
『よっ、宜しくお願いします…』
緊張で上擦る声に、アンリさんがクスクスと笑う横で、谷中さんの目が鋭く細まり私を睨みつけていた事に私は気付いていなかった。