第4章 ブルーロックプロジェクト
『です…よ、、宜しくお願いします…!』
やば、緊張で声が震えた…‼︎
とりあえずペコッと頭を下げる。
チラッと目線を上げると、沢山のモニター画面の前に1人の男性が椅子に座っていた。
「あー…君が例の御影コーポレーションからの刺客ね?」
し、刺客、、、⁇
男性は椅子に座ったままクルリとこちらに向きを変えた。
前髪が切り揃えられた特徴的な髪型、四角い眼鏡から覗く目元にはくっきりと隈が出来ている。
「俺は絵心甚八。俺から君に話す事は何もない。
詳細はそこにいるアンリちゃんから聞くといい。」
「ちょっ、ちょっと絵心さんっ⁈もう少し何かないんですか?」
入り口の所で控えてた女性が咄嗟に割って入る。
けど、絵心さんと呼ばれた人はもう話は終わりとばかりに椅子の向きを変えると再びモニターへと視線を向けた。
何か、、、怖い感じの人だな、、、
私の事、あんまり良く思ってなさそうだし…。
「俺は世界一のストライカーを育てる為にここにいるんだよ、アンリちゃん。
上の連中と御影コーポレーションの社長が何らかの思惑があって彼女をここに入れたんだとしても、それは俺には関係のない事だ。
そーゆーワケだから、あと宜しく〜。」
背中を向けたまま手を上げ、出て行けと言わんばかりにヒラヒラと手を振っている。
「〜〜ッ‼︎分かりましたよっ‼︎
さん、とりあえず施設の中案内するので、行きましょ⁇」
『は、はいっ、、』
もう一度頭を下げ私は部屋を出た。
ーーーそして今に至るわけで。。