第3章 トクベツ
「、何か隠してる事してんだろ?」
鋭い洞察力に眉がピクッと反応してしまう。
けれど、ほんの数分前におじ様と交わした約束が頭を過ぎり首を横に振る。
『・・・隠し事なんてしてないってば。』
すると玲王はベッドから降りると私の隣にどかっと腰を下ろした。
何か、、距離、近いな、、、。
隠し事をしている後ろめたさから、この距離感が今は何だか居心地が悪い…。
ひとまず話の流れを変えようと本棚に目を向け、
『そ、そうだ、、、また参考書借りてもいい?ーーーっ⁈』
立ちあがろうとした瞬間、玲王に腕を掴まれた。
「好きなヤツでも出来た?」
『・・・え?』
思いもよらない質問に目をぱちぱちと瞬かせ、ぺたんと座り込む。