第2章 秘密の場所
『ーーーー玲王っ、』
バタン
呼び掛けも虚しく、閉まった扉を見つめる。
玲王、、、怒ってた、、、
私…何か気の触る事、言った?
やっぱりコソコソ練習見てたのが気に食わなかった、とか…?
それとも大事な"なぎ"に勝手におにぎりを食べさせたから…?
ーーーいや、さすがにそれはないか…。
じゃあ何で……。。
「すげー眉間にシワ寄ってるけど。何か考え事?」
いつの間にか、"なぎ"の顔が至近距離にあって心臓が跳ねる。
『えっ?あー…いえっ、大丈夫です…』
手のひらを顔の前に出し、大丈夫だとアピールする。
び、びっくりしたぁ…。
すると、"なぎ"は「あ、そーいえば。」と何か思い出したかのように口を開いた。