第2章 秘密の場所
ーーーーまじか。
はサッカーなんて興味ないと思ってた。
「つーか、練習見に来てたんならコソコソしてねーで声掛けろよ。」
『だ、、だって、、、玲王と喧嘩した次の日だったし…気まずかったんだもん…。』
は不貞腐れたように口を尖らせ俺からフイッと顔を背けた。
まぁ確かにあの日、言い過ぎた感はある。
けどあれは俺なりに腐った考えのを焚き付けようとしただけだ。
俺と似たような立場のが親の言いなりになってつまらない人生を歩んで欲しくなかったから。
「あんなの喧嘩のうちに入らねーだろ。」
間違った事は言ってないし、謝るのは違う気がして俺もから顔を背けそっぽを向いた。
『・・・・・。』
「・・・・・。」
場が静まり返る。
「なんか2人共実は意地っ張りなんだね、おもしろ。」
凪は呑気な声でそう呟くと、自分は関係ないとばかりにおにぎりを食べ始めた。
ーーーん?おにぎり⁇
「凪、昼っていつもパン食ってなかったっけ?それもしかして作ったのか?」
歪な形のおにぎりはどう見ても市販の物ではなさそうだ。
凪はもぐもぐと咀嚼しながらを指差した。
え、、、まさか、、、
「が…作ったのか…?」
『・・・自分の分を作るついでだよ。』