第2章 秘密の場所
玲王side
「で?いつから2人は昼を一緒に食べる仲になったワケ?」
凪との間に座り2人を尋問していく。
だっておかしいだろ?
学年も違うこの2人には何の接点もないはずだ。
そもそもコミュ力の低い2人が俺抜きで仲良くなるなんてまず有り得ない。
その上、こんな人気のない場所で仲良さげに飯食うとか…
何がどうなったらこんな状況になんだよ。
考えれば考える程、悶々とした気持ちが渦を巻く。
眉を顰める俺とは裏腹に、と凪はポカンとした表情でお互いの顔を見合わせた。
「あれ?何でだっけ?」
『えーっと…。少し前、私が此処に昼を食べに来たら"なぎ"さんが昼寝をしてて…』
「あー、そうそう。で、ばくだんみたいなおにぎりを、、ってあれ?そう言えば俺、アンタの名前、知らないや。
つーかよく俺の名前知ってたね。」
ーーーーーは?
いや、名前も知らないやつと一緒に飯食ってたのかよ⁈
心の中でつっこみを入れると同時、の顔がポッと赤くなった事に戸惑いを覚えた。
『ご、ごめんなさい…玲王とサッカーしてるの見た時に名前、"なぎ"って聞こえて…。』
「あー、あん時ね。」
納得する凪の横で、ふと疑問に思った。
「・・・、お前いつ練習見に来たの?」
『〜〜〜ッ‼︎』
は焦った様子で口を押さえた。
「あーあ。玲王にバレちゃったね?
ほら、前に不審者が練習覗いてたって言ってたじゃん?
あん時のストーカーの正体はこの人だったんだよ。」