第19章 看病してくれるのは…?
それでも何とか抵抗しようと肩へと伸ばした腕にぐっと力を込め、これ以上近づかないよう悪あがきをするけれど、、、
凪はいとも簡単に私の腕をとり、その手をベッドに縫い付けた。
そして触れるだけの軽いキスを落とし、
「ーーー荒治療になるかも。」
初めて見る凪の余裕のない表情に全身が熱くなった。
それは熱のせいなのか、それともーーー、
『ーーんっ、、』
返事をする間もなく、いきなり深い口付けをされ吐息が漏れる。
止めなきゃ、と頭では分かっているのに身体に力が入らない……。
こんなの、、拒めないよーーーー
リップ音とシーツの擦れる音がやけに生々しくて、バクバクと心臓が早鐘を打っている。
角度を変え唇の感触を味わうように何度も、何度もキスを交わし…
ちゅっ、と下唇を甘噛みされ思わず身体がピクッと反応すると、凪が僅かに顔を離した。
「ーーーやば。」
『はぁ、、はぁ、、、』
「そんな反応されたらもっとしたくなるじゃん。」
トロンとした目で息が整わない私を、凪は愛おしいものでも見るかのように見つめてくる。
ーーーあ、、、凪も赤くなってる、、、?
色素の薄い白い肌はほんのりと赤く染まり、熱情の籠った瞳は揺れていて……
胸の奥がキュンと疼いた。