第19章 看病してくれるのは…?
『・・・凪は今、大事な時期なんだから風邪なんて引いたら困るでしょ?
私だって嫌だよ、、凪が万全な状態じゃなくなるのは…。』
眉を下げ、何とか分かってもらおうと訴えかける。
『今は自分のコンディションだけを考えて…?』
凪は少し間を空けた後、「分かった。」と一言だけ呟いた。
思いが伝わった事にホッとしたのも束の間、ベッドが軋む音と同時に凪が覆い被さってきた。
『ーーーえっ?』
ついさっきまで子犬のようだった瞳はいつの間にか熱を孕んだ瞳に変わっていてーーー
心臓が跳ねた。
「の熱が上がるかも、って我慢したけど、自分のコンディションだけを考えるなら、、、もう我慢しない。」
まさか…と思い、凪の肩を押してみるけれどピクリとも動かない。
ーーーーこれはマズイ、、、。
『・・凪?ちょっと待って、、、?』
「我慢はコンディションの低下に繋がると思うんだよね。」
いつもより低い声と私を見下ろす瞳がやけに色っぽくて、私の理性を崩していく。