第19章 看病してくれるのは…?
ーーー悪い夢でも見てるのか、、、?
そっと頭を撫でながら「大丈夫。」と耳元で囁いてみる。
が落ち着くまでしばらくそうしてると、
『ーーーん…。』
苦しげだった表情は次第に和らいでいき、スースー…と穏やかな寝息へと変わった。
ーーーー良かった。
安堵しつつも、は未だ俺の胸に顔を埋め、しがみつくようにぎゅっと服を掴んだままだ。
「・・・・何これ、、可愛いんだけど。」
起きてる時には絶対にしないであろう甘えるような仕草に、つい心の声が漏れてしまった。
初めてかもしれない。
誰かを可愛いと思ったのは…。
まただ。
といると今まで感じた事のない感情が生まれる。
それは何だか新鮮で、知らなかった世界に足を踏み入れるような感覚ーーー。
玲王がサッカーを誘ってくれた時もそう、こんな感覚だった。
ヤバイなぁ、、、
どんどん好きになってくんだけど、、、
気持ち、止まんない。
これが"独占欲"なのか"嫉妬心"なのかーー。
「どーしたらこの感情止められんの、、?」
の顎に手を掛け、顔を上に向けさせる。
我慢するつもりだったけどーーー、やっぱムリかも。
薄く開いた口に誘われるようにそっと自身の唇を重ねた。