第19章 看病してくれるのは…?
いや、そもそも俺、風邪を引いた記憶ないな。
それはつまり看病された記憶もないわけで。
ましてや誰かを看病するとかそんな面倒な事経験あるわけがない。
早速行き詰まった俺はーーーー、
とりあえずが起きるまで添い寝しようとベッドの空いたスペースにゴロンと横になった。
こんな時、玲王なら手際良くこなすんだろうな、、、
そんな事を考えていると、暗闇に目が慣れてきた事もあり、ふとテーブルの上の物が目に入った。
「何あれ、、、何かいっぱい置いてある。」
そこには、スポドリと水が数本、薬や冷却シート、さらには大量のゼリーと何故かバナナが一房鎮座している。
お嬢意外にも誰か来たのか…。
大量のゼリーとかバナナを丸ごと持ってくるあたり、お嬢じゃなさそうだな……
潔あたりか?
沢山のお見舞いの山を目にし、またモヤモヤが込み上げてきた。